M-CSF存在下で培養したM-Mφ投与による虚血肢マウス血流改善効果の作用機序をIL-10 KO M-Mφを用いることにより明らかにした。WT M-Mφ投与の患側において、IL-6タンパクが、投与細胞なし及びIL-10 KO M-Mφ投与群に比べて有意に高い値を示し、血流改善の過程で投与細胞が産生するIL-10によりIL-6タンパクの発現調節が行なわれる可能性がある。次にin vitroで血管・リンパ管新生と形成の評価を共培養の系で行った結果、IL-10 KO M-Mφとの共培養ではリンパ管内皮細胞の管腔新生・形成に低下が認められたことから、投与細胞に発現するIL-10の関与が示唆された。
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