研究課題/領域番号 |
17K18312
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
スポーツ科学
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研究機関 | 福井医療大学 (2019-2023) 福井医療短期大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
菅野 智也 福井医療大学, 保健医療学部, 講師 (20639455)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Groin pain / 男子サッカー / キック動作 / 筋力 / 大腿骨骨形態 |
研究成果の概要 |
男子サッカー選手の鼠径部痛(GP)発生要因についてGP既往有無と大腿骨骨形態,筋力,ROM,患者報告アウトカム,キック動作時のキネティクスやキネマティクスから検証した.MRIを用いた大腿骨骨形態の測定において,GP既往有群で大腿骨前捻角の左右差が大きく,Cam-type FAIに違いはみられなかった.筋力測定においては,GP既往群において蹴り脚の外旋筋力(300°/sec),軸脚の内旋筋力・内転筋力・外転/内転筋力比(180°/sec)が高い値を示した.キック動作においては,正面へのインサイドックおよびインフロントキックにおいてGP既往群の外転角度が大きく,内転筋への負荷増大が示唆された.
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自由記述の分野 |
健康・スポーツ科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
男子サッカー選手の鼠径部痛(GP)の発生要因については,これまで股関節内旋可動域制限や股関節外転筋力低下などが挙げられている.本研究では,新たに大腿骨前捻角の左右差,股関節内外転および内外旋筋力の差,キック動作時の股関節角度が大きいことを明らかにした.また近年,男子サッカー選手の鼠径部痛の原因として注目されているカムタイプの大腿臼蓋インピンジメントには差がみられなかった.これらの結果により,男子サッカー選手のGP発生予防につながる新たな予防方法の立案に寄与すると考えられる.
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