がん診断等に活躍するPET(陽電子断層撮影法)は、未だ装置の潜在能力を活かしきれておらず、空間分解能や装置感度に課題が残されている。そこで本研究では、ガンマ線飛行時間差(time-of-flight: TOF)計測技術と三次元放射線位置(depth-of-interaction : DOI)計測技術の両立が可能である実用的なPET検出器の開発研究を行った。片端光読み出し方式についてはDOI分解能5 mm程度で400 ps台、両端光読み出し方式についてはDOI分解能~4 mm程度で200 ps台のTOF分解能が得られた。
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