本研究により、低フレームレート、服装及び撮影角度の相違に起因する歩容解析の精度向上が図られ、法科学における応用が期待される。特に、低フレームレートと撮影角度の条件緩和(提案手法I及びIII)については、アルゴリズムの適用における映像としての撮影角度条件の制約が少ない(注:比較映像同士の条件の制約はある)ため、今後の実応用が期待される。また、細胞・流体の解析に用いられてきた既存の輪郭動態のトラッキング(レベルセット法、最小二乗基準による方法)は人物映像に適さないことが明らかになったことで、提案手法Iの高さ制約の仮定の人物映像解析一般への波及が期待される。
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