Bas-Congo virus(BASV)は出血熱患者から同定された新興ラブドウイルスである。本ウイルスは分離されていないため、BASVのG蛋白質を外套したシュードタイプウイルス (BASVpv)を用いて、BASVのウイルス学的性状解析を実施した。その結果、1)様々な哺乳類由来細胞に感染し、宿主域が広いこと、2)G蛋白質を介して感染すること、3)Gタンパク質を発現させた細胞を低pH処理すると細胞融合が誘導されることが分かった。また、clathrin介在性感染を主体とする細胞と別経路を主体とする細胞があると考えられた。受容体検索の結果、BASVのGタンパク質と結合する細胞膜蛋白質が確認された。
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