研究課題/領域番号 |
17K18465
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
郡司 幸夫 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40192570)
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研究分担者 |
中村 恭子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (00725343)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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キーワード | 創造性 / 日本画 / 意思決定 / 自由意志 / 束論 |
研究成果の概要 |
可能なものと実現されるものが一致する人工知能的知性に対し、その一致の条件が揺るがされ、外部を受け入れ、創造性を発揮する知性を、天然知能として定式化した。天然知能の構造自体を作品化することで、作品が特定のテーマを描きながら、描かれていない外部をより積極的に示す作品のあり方が、制作と論考という二つの形式で示され、天然知能の構造が、人間や動物の様々な意思決定に認められることが示された。
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自由記述の分野 |
理論生命科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、外界からの刺激を問題とみなし、認知や知覚をそれに対する解答とみなす、人工知能的理解の方法や、これを基礎に求める閉塞的な脳科学や意識科学に対して、大きな風穴をあけ、創造性に新たな意味を持たせる新しい意識論の始まりを告げるものと考えられる。また人工知能的知に基礎づけられた等質的世界によって芸術を囲い込もうとさえしている現代のメディアアートに対し、異質性に基礎を求める本来のアートの力を回復するものと考えられる。
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