アイ・トラッキング分析を行い,情報プロセスコストが存在する場合の消費者のDecision Makingメカニズムを明らかにするための研究メソッドを考察した。特に,ブランド研究のため,消費者の注目する対象が何かを分析した。 企業の宣伝パンフレットを用いて,就活生がブランド企業のどの情報に興味を持つかを計測した。その結果,もともとその企業に関心がある就活生は内容も興味を示したが、そうでない就活生は内容には関心がなかった。つまり,まず企業ブランドが被験者に興味を喚起させ,情報収集を行わせる。よって,ブランドと情報はシグナル理論が主張するような代替関係ではなく,補完関係であることがわかった。
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