研究課題
挑戦的研究(萌芽)
ミューオン加速用の、従来の共振周波数にくらべておよそ4倍の共振周波数である1300MHzを持つ非常にコンパクトなRFQを開発した。450mm長の無酸素銅製低電力モデルを製作し、必要な精度を満たして加工できることを実証した。このモデルの周波数測定及び電磁場分布測定を行い、設計通りの電磁場が得られていることを確認した。この周波数帯のRFQの開発は世界初の物である。
加速器科学
本研究により、1300MHz RFQ開発の前途が拓け、加速器科学に大きなインパクトを与えた。今後は実際にミューオンを加速できる実機製作に向けた研究を行う。このRFQが実現すれは、非常にコンパクトなミューオンリニアックが可能になり、ミューオン異常磁気モーメント測定を通して素粒子物理学の発展に寄与することが期待される