本研究では感圧性中空マイクロカプセルを開発した.カプセルの殻となる高分子樹脂,感圧性の燐光分子とこれらの溶媒,分散媒の種類や粘度などの物性を変化させつつカプセルの開発を行った.溶媒種類,溶質濃度,合成温度,粘度,活性剤などがカプセルに与える影響を調べた.圧力および温度の制御が可能な評価システムを構築することができたため,これを用いて作成したカプセルの圧力応答性を評価した.圧力感度は通常のポリマーバインダーでの塗布型PSPと同等の感度を示した.圧力変化に対する時間応答性はPLA-H100,PLA-H400に比べてPolyIBM,PtBSの場合に比較的速いことがわかった.
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