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2020 年度 研究成果報告書

「ちきゅう」&DONETのトータル観測ステーション計画:海底~大気の同時貫通観測

研究課題

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研究課題/領域番号 17K19093
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 原子力工学、地球資源工学、エネルギー学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

有吉 慶介  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門(地震津波予測研究開発センター), グループリーダー代理 (20436075)

研究分担者 脇田 昌英  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(むつ研究所), 研究員 (30415989)
美山 透  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 付加価値情報創生部門(アプリケーションラボ), 主任研究員 (80358770)
吉田 聡  京都大学, 防災研究所, 准教授 (90392969)
市川 香  九州大学, 応用力学研究所, 准教授 (40263959)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2021-03-31
キーワード海溝型巨大地震 / 黒潮蛇行
研究成果の概要

南海トラフ掘削プロジェクト (NantroSEIZE) の一環として、室戸沖にてプレート境界断層に向けた超深度掘削のための航海が地球深部探査船「ちきゅう」を用いて実施された。その掘削計画において、掘削期間中の停留期間を活用して、海上での上空~海底の貫通観測を実施することに挑戦した。
「ちきゅう」船上の櫓に設置した気象観測に関しては、2019年3月10日に潮岬沖を通過した爆弾低気圧を捉えることに成功した。海水温の深度分布観測については、遠隔操作型無人探査機(ROV)と水中カメラ(UWTV)にセンサーを取り付けることで、掘削期間中に合計142プロファイルによる水温時系列図の取得に成功した。

自由記述の分野

地殻物理学および海洋物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は、掘削期間に着目した大型船舶の活用により、海上での定点観測という世界的にも貴重なデータの取得の成功例であると考えている。海洋変動と海底地殻変動とのトレードオフは海底圧力に限らず、海底音響測位など他の観測でも生じる問題であるため、今後は他の船でも海底~上空の貫通観測が実施出来るようにすべく、検討を進める。また、間隙圧に含まれる海洋変動成分を海底圧力計を活用することにより軽減させ、海底地殻変動成分の抽出に成功したことは、南海トラフにおける沈み込みプレートの固着過程をモニタリングする上で、誤検知などのリスクを軽減させる有効性を実証した。

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公開日: 2022-01-27  

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