協奏的芳香族求核置換反応に基づく芳香族化合物の求核置換反応を開発目指した。イミダゾリウム塩骨格を持つ化合物として、2位にパーフルオロフェニル基を持つイミダゾリウム塩の合成を検討し、1:1および1:2付加体の混合物が得られることが分かった。別の化合物として、ナフタレン環の1,8位にジメシチルボリル基を持つ化合物を合成し、X線結晶構造解析にて構造を決定した。この化合物はホウ素上が嵩高い置換基で覆われているため、熱的に安定ではあるものの、熱的条件下ではフェノールとの相互作用は認められなかった。一方、光・酸化還元物性測定から、光照射下での反応性が示唆された。
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