有機共役系化合物は有機発光素子や半導体など有機電子材料としての応用が期待される化合物群である。有機共役系のサイズや置換基の電子的効果によりその物性は様々に変化し、その機能を発現する。本研究では従来の有機共役系の設計とは異なるアプローチとして第6周期元素の導入を提案した。有機共役系の機能に重原子効果を付与することで従来にはない機能を持った共役系がデザインできると期待される。また重原子を含む共役系の研究はほぼ未開拓である。この重原子を含む共役系の化学を世界に先駆けて開拓することが本研究の学術的意義である。
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