脂質2重膜を取り込むための口の字型DNAオリガミ構造体を設計し、その形成を原子間力顕微鏡(AFM)により確認した。さらに、脂質2重膜との相互作用についても検討した。また、DNAオリガミ構造体内の疎水空間へのゲスト取り込みに関して、その低い収率を改善するための手法についても検討した。10 nm角のゲスト取り込み空間を有するDNAオリガミ構造体への金ナノ粒子の取り込みにおいて、溶液を凍結することにより100倍以上の加速効果が得られることがわかった。さらに、DNAオリガミ構造体のゲスト取り込み空間に、シクロデキストリンロタキサンを固定化し、高速AFMでリアルタイムに単分子観察することにも成功した。
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