培養可能菌の生育により、生育が阻害される難培養細菌を標的とし、貧栄養培地を用いて、さまざまな環境(河川、湖、温泉、家畜排水等)から細菌の分離を試みた。結果、103種類の難培養細菌が分離され、そのうち29種類が新規微生物を発見することができた。29種類の新規微生物について、貧栄養培地を基礎とした薬剤感受性試験を実施したところ、セファロスポリンやテトラサイクリンに対して耐性を示す株が多数存在した。この結果は、環境中の難培養細菌が、広く使用されている抗生物質に耐性を示すことがあることを示す。これらの細菌が、薬剤耐性菌のレゼルボアになっている可能性がある。
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