研究課題/領域番号 |
17K19267
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
吉田 健太郎 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (40570750)
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研究分担者 |
井上 晴彦 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 主任研究員 (10435612)
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研究協力者 |
田野井 慶太郎
杉田 亮平
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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キーワード | コムギ / イネ / うどんこ病菌 / いもち病菌 / 放射性同位体 |
研究成果の概要 |
絶対寄生菌であるコムギうどんこ病菌とその宿主植物であるパンコムギの相互作用における物質動態を明らかにすることを目的に、RIイメージング技術を用いて寄生菌から宿主へ、宿主から寄生菌への物質移行を可視化した。放射性同位体32Pと14Cが、宿主植物からコムギうどんこ病菌に移行し、最終的に分生子に蓄積することを確認した。更に32Pを含んだ分生子をを第1葉に接種したところ、接種葉以外の植物部位に32Pが移行した。このことは、未知の機構を介して病原菌由来の物質が植物体内を吸収され、移動することを示唆する。
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自由記述の分野 |
植物保護科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物病原菌は、宿主植物の栄養を収奪し、この栄養を感染確立するためのエネルギー源もしくは、感染を可能にする物質を生産し、宿主植物に注入ることによって植物に感染し、繁栄している。そのため、植物病原菌を防除するためには、植物病原菌と宿主植物の物質のやり取りを明らかにするための基礎研究が必要である。本研究は、植物病原菌の防除を実現するには、どのように宿主植物から栄養となる物質を吸収し、そして得られた物質を植物感染時に注入し、植物体内を可視化するための研究である。
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