エクソソームは細胞から分泌される小胞であり、様々な病態に関わることが示唆されている。本研究では関節リウマチを発症するマウスを用いて、その血中エクソソームに含まれるmicroRNAの解析を行った。血中エクソソームのマイクロアレイ解析を行い、発現を網羅的に解析した。この情報とスコア化した関節炎の炎症状態の相関性を検討し、幾つかの疾患連動型のmicroRNAを同定した。その中から特定のmicroRNAの発現量が、炎症症状の伸展と良く相関することが明らかとなった。これらのmicroRNAは、炎症性病態の発症や進行に密接に関わるとともに治療における標的分子の同定や、疾患マーカーとなる可能性が考えられた。
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