鏡像異性体の混ざりであるラセミ体のαトリフルオロメチル(αCF3)-アミノ酸をジアステレオマー(立体異性体の一種)にして分離して、光学活性体とする方法を開発した。また、天然物のキニジン由来のキラル相関移動触媒(不斉触媒の一種)を数種類合成し、共役付加アルキル化反応を検討した結果、78%eeの鏡像体過剰率の生成物を得ることができた。光学活性なαCF3-アラニンを導入した2つのL-Leuペンタペプチドを合成し、X線結晶解析と機器測定により結晶状態と溶液中での立体構造の解析を行い、αCF3-アラニンがペプチド立体構造へ与える影響について調べた。
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