研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究の中で、生体におけるmicroRNAの働きを明らかにしてきた。さらに効果的なmiRNAの標的となる分子を探索していたところ、免疫チェックポイントタンパク質のPD-1, PD-L1, CD80がmiR-15ファミリー(miR-15a/15b/16/195/424/497/503)によって制御されていることを見いだした。すなわち、miR-15ファミリーを発現させることで、PD-1およびCTLA-4経路の両方を同時に抑制できることになる。本研究においては、miR-15aファミリーをがんの局所に導入して、免疫チェックポイント抑制による新規がん治療法の開発を試みた。
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