特定の転写因子の組合せを遺伝子導入することによりiPS細胞を経由せず皮膚線維芽細胞を特定の細胞へと直接分化誘導させるダイレクトリプログラミング法は、次世代の医療技術の一つとして期待されている。本研究では、軟骨組織を蛍光ラベルしたレポーターマウスを用いたスクリーニングシステムを開発し、軟骨細胞のダイレクトリプログラミングを可能にする転写因子セットの候補を4つ選別した。4つの転写因子セットを皮膚線維芽細胞に導入するとⅡ型コラーゲン、アグリカンの発現が顕著に増加することを見出した。今後は、本研究をさらに進展させ、効率の良い軟骨再生治療の確立を目指す。
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