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2018 年度 研究成果報告書

咀嚼運動と自律神経系のクロストークの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K19775
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 口腔科学およびその関連分野
研究機関昭和大学

研究代表者

井上 富雄  昭和大学, 歯学部, 教授 (70184760)

研究分担者 中山 希世美  昭和大学, 歯学部, 講師 (00433798)
望月 文子  昭和大学, 歯学部, 講師 (10453648)
鬼丸 洋  昭和大学, 医学部, 客員教授 (30177258)
中村 史朗  昭和大学, 歯学部, 准教授 (60384187)
研究協力者 池田 啓子  
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2019-03-31
キーワードPhox2b / 顎運動 / 三叉神経上核 / グルタミン酸作動性 / GABA作動性 / グリシン作動性 / 発火パターン
研究成果の概要

三叉神経運動核の上方には、咀嚼運動制御に関わる三叉神経上核と自律神経系の入力を受ける結合腕傍核が存在し、さらに自律神経系の発生に関わる転写因子Phox2bを持つニューロンが多数存在する。そこで本研究は、Phox2b陽性ニューロンの性質を調べた。その結果、Phox2b陽性ニューロンは、グルタミン酸作動性で、発火頻度が低かったが、Phox2b陰性ニューロンはGABAかグリシン作動性で、発火頻度が高かった。また、両者の約半数は出力を三叉神経運動核に送った。以上からPhox2b陽性と陰性ニューロンは正反対の性質を持ち、自律神経系の入力を受けて咀嚼運動の制御に関わる可能性が示唆された。

自由記述の分野

吸啜、咀嚼、嚥下を中心とした摂食行動の神経生理

研究成果の学術的意義や社会的意義

自律機能と運動機能は、それぞれ生体の恒常性のための重要な機能の一つであり、本来、密接に関わって働いていると考えられる。自律神経系の機能はこれまで詳細に研究されてきたが、運動機能の制御系とのインタラクションの観点でなされたものは極めて少ない。本研究は、咀嚼運動の遂行に関わる三叉神経上核から自律機能に関わる結合腕傍核にわたって存在するPhox2b陽性ニューロンに着目して、自律神経系と咀嚼の運動機能のクロストークの解明を試みるものである。本研究結果は、自律神経系と運動機能の相互作用という新たな学問領域を切り開く可能性を有し、その端緒としての意義は大きいと考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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