研究課題/領域番号 |
17K19786
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐久間 篤 東北大学, 大学病院, 助教 (90733759)
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研究分担者 |
石垣 司 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (20469597)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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キーワード | 頭部外傷 / 精神症状 / PTSD / うつ病 |
研究成果の概要 |
外傷性脳損傷後の精神疾患は、受傷者の社会復帰を妨げる大きな要因です。欧米では心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病が多く、女性であることと精神疾患の既往が強力な予測因子ですが、本邦の実態は不明でした。本研究では、実態を明らかにするために受傷者の方に協力をお願いし調査を行いました。結果ですが、 PTSD およびうつ病はそれぞれ9%および15%で陽性であり、日本でも多くの方が症状を抱える実態が明らかになりました。しかし、欧米の研究と異なり属性や既往といった要因は検出されませんでした。本邦に特有の要因がある可能性も考えられ、今後大規模な調査により明らかにしていく必要性が示されました。
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自由記述の分野 |
精神医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭部外傷後の精神症状は、受傷者の社会復帰を妨げる大きな要因です。精神症状に関わる要因を明らかにし、受傷者の支援に活かすこと、社会復帰を促進することが重要であることが指摘されていましたがその支援体制は不十分でした。 本研究では、日本人の頭部外傷受傷者を対象に精神症状の調査を行い、少なくない受傷者がPTSDやうつの症状を抱えていることを明らかにしました。しかし、精神症状に関わる要因を明らかにすることまではできませんでした。 今後はより大規模な調査を行い本邦に特有の要因を明らかにする必要性が示されました。
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