• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

複合的に炎症性腸疾患を予防する新機能性ヨーグルトの開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K19883
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 健康科学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

大坪 和香子  東北大学, 農学研究科, 助教 (00598203)

研究分担者 齋藤 忠夫  東北大学, 農学研究科, 教授 (00118358)
研究協力者 北澤 春樹  
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2019-03-31
キーワード腸内細菌 / 酪酸 / ヨーグルト / プロバイオティクス / 炎症性腸疾患
研究成果の概要

本研究においてヒト腸管試料から見出された高い酪酸酸性能を有するLachnospiraceae科酪酸産生細菌は、海藻多糖を基質として生育することが可能であった。そこで、海藻多糖分解産物であるフコースを資化するビフィズス菌を乳児腸管由来菌株ライブラリから選抜し、フコースを提供する酪酸産生菌と、酢酸を提供するビフィズス菌のクロスフィーディングによる共培養系の条件を検討した。さらに、ヒト腸管ムチンを固定化したマイクロプレートを用いた競合付着阻害試験では、炎症性腸疾患発症に関与することが知られるDesulfovibrio属硫酸還元細菌に対する高い置換・競合能を有するビフィズス菌が見出された。

自由記述の分野

応用微生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、炎症性腸疾患の予防や発症に関与すると考えられている酪酸産生細菌や硫酸還元細菌と、クロスフィーディングや付着競合を通して直接的に相互作用するビフィズス菌株を単離・選抜した。これまでに開発されたプロバイオティックビフィズス菌の多くが、ビフィズス菌単独の機能性に着目したものであったが、本研究において選抜されたビフィズス菌株は、ヒト腸管に常在する腸内フローラ細菌との相互作用に着目した新規性の高いプロバイオティクス候補であり、腸管の炎症抑制に関与する酪酸産生細菌の増殖促進と腸管炎症の悪化に関与する硫酸還元細菌の阻害という複合的な作用により、炎症性腸疾患の予防への応用が期待される。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi