本研究では、10 μmレベルのマイクロプラスチック(以下MPs)の採取、前処理、計測、同定の手順を開発し、表層水、底泥、下水、下水汚泥中の存在実態を明らかにした。琵琶湖流域の下水処理場4か所から合計30種類のMPsが検出され、流入水中のMPs個数密度は158~5,000個/m3であった。放流水中では0.3~2.2個/m3であった。一方、100 μm未満のMPsの除去は急速砂ろ過を行っても不十分であると示唆された。2次元アレイを用いた高速FT-IRイメージング技術により、最小1.1 μm四方のMPsの同定が可能となった。
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