本研究では、有機蛍光色素を搭載した蛍光ポリマーナノ粒子と、セラミックスナノ粒子に機能性高分子を導入した蛍光ナノ粒子の、2種類の蛍光プローブを作製した。蛍光ポリマーナノ粒子は、親水性のシェルと疎水性のコアからなるコアシェル型ポリマーナノ粒子のコア部に有機蛍光色素を内包することで作製した。さらに、がん細胞に特異吸着するためのリガンド分子を容易に導入可能なプローブとして、希土類含有セラミックスナノ粒子 の表面にポリエチレンイミン(PEI)が配位したナノ粒子を合成し、粒子表面のアミノ基を利用した機能化が可能な蛍光プローブを得ることができた。これらのプローブは、転移がん追跡に応用できると期待できる。
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