完新世における沖縄地域の気候変動を高時間分解能で明らかにすることを目的として、石筍試料を用いて研究を行った。試料の測定は各研究機関の得意とする手法を持ち寄って国際共同研究を実施した。複数の試料のスクリーニングを行い、主として沖縄県南大東島の試料の分析を行った。そのうちの1つについては、年代誤差は10-38年の高精度で過去1200年前までの絶対年代モデルを作成することができた。安定同位体分析の結果は中央インド等の遠隔地との類似を示していた。新型コロナウィルスの影響で渡航計画は変更したものの、本計画で今後も引き続き国際共同研究を推進していく基盤を築くことができた。
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