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2021 年度 研究成果報告書

負の強化メカニズムを通じた薬物依存形成の行動神経薬理学的検討

研究課題

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研究課題/領域番号 17KK0074
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 実験心理学
研究機関早稲田大学

研究代表者

神前 裕  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80738469)

研究期間 (年度) 2018 – 2021
キーワード依存 / 連合学習 / 覚せい剤 / 道具的行動 / 負の強化 / 相反過程 / 条件性補償反応 / 動物
研究成果の概要

本研究課題は薬物依存の形成に関わる心理学的機構を動物実験から明らかにすることを目的とした。学習理論の方法論にもとづいて実施した複数の実験から、薬物探索・摂取行動を制御する道具的行動過程および古典的条件づけ過程について重要な知見が得られた。乱用薬物への曝露によって合理的な意思決定がマウスにおいて阻害されること、また行動を最終的に依存へと導く想定される負の強化について、その導出をもたらす学習要因とその際の特異的な行動を検出した。さらに依存の特徴である「行動の消し難さ」に関して、行動が消去された後に再発する際の連合構造を明らかにした。総じて、依存の機序解明に向けて着実な成果が得られた。

自由記述の分野

実験心理学・学習心理学・行動神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

薬物依存やギャンブル・インターネットなどに対する依存・行動嗜癖は社会的に極めて大きな問題であり、現在その解決について糸口が見えないような深刻な状態である。本研究では、依存に関して学習理論の立場からその機序解明に向けて動物を用いた基礎的研究を実施した。本研究からは、依存を支える心理・行動過程についていくつかの重要な知見が得られた。これは依存に関する理論的な説明を進展させるのみならず、社会応用的にも依存の治療・再発防止に向けて手がかりを与える重要な意義を持つと考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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