今まで未発見であった、ヒッグス粒子がボトムクォークに崩壊するモードをLHC-ATLAS実験、2017年までのデータを用いて解析を行った結果、5.4σの有意度での世界初観測に成功した。また、ヒッグス粒子の主要生成過程の一つであるベクターボソンと随伴生成されるチャンネルも5σ以上の有意度で世界初観測に成功した。さらに、Run 2全てのデータを解析し、生成されたベクターボソンの横運動量に対して微分断面積測定を行い、誤差30%程度で標準模型と無矛盾であることを明らかにした。この位相空間は標準模型を超える物理に高い感度があり、有効場の理論で考えられる標準模型を超える相互作用パラメータに制限をつけた。
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