ポリエチレングリコール(PEG)は生体親和性の高い高分子として知られ、タンパク質製剤へのPEG化はタンパク質製剤の免疫原性を低減させ、安定性向上、半減期の延長など製剤としての治療効率の向上に貢献している。また、PEG化はmRNAワクチン脂質ナノ粒子にも用いられている。一方、PEGをタンパク質製剤に付加することで、PEGに対する抗体産生が知られるようになり、実際、PEG化製剤において、抗PEG抗体が治療効果が低下させることが報告されている。本研究は抗PEG抗体の産生を低減する新たなPEG化手法を提案し、実践し、特許申請を行った。
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