基課題において、NR3A受容体は他の受容体とは全く異なり、特定の入力経路・細胞の非シナプス性結合に選択的に集積するにユニークな性質があることを見出した。本研究ではこの選択的集積の分子メカニズムを明らかにするため、生化学的手法により分子の同定を試みた。BN-PAGE法や免疫沈降法、質量分析を行った結果。NR3AチャネルのアセンブリにはNR1が必須であるのに対し、共局在するKv4.3は必要ないことがわかった。またNR1コンディショナル欠損マウスにおいてはNR3A受容体の特徴的な集積が認められないことや、アデノ随伴ウイルスを用いたNR1導入でNR3Aの選択的集積が回復することもわかった。
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