研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
本研究は骨格筋の再生、形成における活動依存的な調節機構を明らかにするために、光で筋収縮を制御できる骨格筋運動モデルの開発を目的とした。骨格筋の幹細胞である筋衛星細胞(サテライト細胞)から筋線維を再構築し、光に対する収縮能を有する細胞であることを確認した。光運動筋組織の培養を検討し、刺激と収縮力を計測できる実験系を構築した。光照射による運動刺激を継続的に加えることによって筋機能が維持されることが示唆された。
細胞工学
骨格筋は損傷しても速やかに回復することのできる再生能力に富んだ組織であり、筋組織の維持機構を明らかにすることは重要である。本研究では神経活動を伴わない収縮運動が骨格筋の形成や維持にどのように働いているかを評価する運動モデルの基盤技術を構築した。光で運動を制御できる骨格筋は収縮の強度や時間、活性化する筋線維を正確にコントロールすることができ、創薬研究や筋疾患の治療法への応用が期待できる。