研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
原発性胆汁性胆管炎(PBC)の病態解明のためハンブルク大学との共同研究をおこなっった。PBCの末梢血内CD4+T細胞ではN-Ras分子が高発現し、Th1サイトカインの産生が亢進していることを明らかにした。N-RasはTh1サイトカインのメインレギュレーターの一つである。その制御により、PBCの免疫環境を改善できることを示した。
肝臓学
N-RasがPBCのT細胞で特異的に発現する事を示した。PBCはCD4+T細胞の分泌するTh1サイトカインにより病態が誘導されることが知られており、N-Rasはそのメインレギュレーターである。その制御によりPBCのTh1優位環境を改善し病態そのものを根治さえることができる可能性がある。本研究により難病であるPBCの克服への新たな展望が開けた。