本研究提案は非モデル生物であるカイメン動物を用いた、国内外に類似の研究が全くない当研究室の独自の「骨片骨格形成機構の研究」の更なる解明を目指し、全く新しい実験系を独自に開発・確立して行ういずれも非常に挑戦的な3つのプロジェクトから成る。芽球形成過程における「芽球骨片」運搬に関する細胞・分子機構の解明を目指したプロジェクトでは、微細な組織の網羅的なRNAseqを行いmRNA発現に統計的に差があると考えられる遺伝子候補群を得ることに成功した。その他のプロジェクトは技術的、生物的な想定外の困難から計画通りの研究は遂行出来なかったが、取り組みの過程で今後の研究展開に重要な知見を多数得ることが出来た。
|