研究課題/領域番号 |
17KT0051
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
複雑系疾病論
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研究機関 | 岐阜薬科大学 (2019) 金沢大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
檜井 栄一 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (70360865)
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研究分担者 |
小林 功 金沢大学, 生命理工学系, 助教 (30774757)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2020-03-31
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キーワード | 脊椎側弯症 |
研究成果の概要 |
本研究では、遺伝子改変マウスを用いて脊椎側弯症の発症・進展におけるアミノ酸シグナルの重要性を検討した。その結果、細胞への必須アミノ酸輸送を担うアミノ酸トランスポーターを軟骨細胞特異的に欠損させると、胸郭変形を伴う重篤な脊椎側弯症を生じることが明らかになった。また、アミノ酸シグナルを細胞内で統合するmTORC1シグナルを軟骨細胞特異的に活性化すると脊椎側弯を含む骨格形成異常が生じることを見い出した。これらの成果により、アミノ酸シグナルは脊椎・胸郭の恒常性維持に必須であり、その機能異常が脊椎側弯症の発症・進展に関与する可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
薬理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、軟骨細胞のアミノ酸トランスポーター/mTORC1シグナルは、脊椎恒常性維持に重要な役割を果たしており、その機能破綻により脊椎側弯症が生じる可能性が示唆された。これらの成果を基盤として、アミノ酸トランスポーターを分子基軸とした思春期突発性脊椎側弯症に対する根本治療薬開発および早期予測診断技術開発を行うための研究基盤が確立されることが期待される。
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