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2020 年度 実施状況報告書

地域開発銀行と紛争

研究課題

研究課題/領域番号 17KT0090
研究機関神戸大学

研究代表者

増島 建  神戸大学, 法学研究科, 教授 (30286017)

研究期間 (年度) 2017-07-18 – 2022-03-31
キーワード紛争 / 地域開発銀行 / 国際政治経済 / 開発 / 援助
研究実績の概要

本研究は、米州開発銀行(Inter-American Development Bank: IDB)、アフリカ開発銀行(African Development Bank: AfDB)、アジア開発銀行(Asian Development Bank: ADB)、欧州復興開発銀行(European Bank for Reconstruction and Development: EBRD)の4大地域開発銀行を対象として、域内における武力紛争への取り組みを比較、分析しようとするものである。コロナ禍のために予定していた海外出張ができなかったため、研究の最終的な成果の発表はそれに伴い繰越すことになった。しかし本年度には、アジア地域における開発について査読付き英文ジャーナルに研究論文を発表することができた。本論文ではアジアの開発に関する国際関係論における従来の有力な説である「成長コンセンサス」は実際にはアジア諸国の政権担当者による政治戦略と考えるべきであるとし、中国の近年の台頭による衝撃を安全保障と経済の相互関係の視点から分析した。また海外で研究報告を実施し、研究者から多くの好意的なコメントを得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2019年度から研究期間延長したものの、世界的なパンデミックの継続により2020年度も海外調査を行うことができず、研究の進展に遅れが出た。しかし研究のとりまとめは進んでおり、成果の発表も行うことができた。

今後の研究の推進方策

海外出張は本年度も行うことができるかどうか不透明な状況であり、その中でも研究のとりまとめをどのように行うことができるのか苦慮している。ただすでに予定していた海外調査はすでに終了しているので、それらをもとにして研究をとりまとめ、さらに研究の成果を公表していきたいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

2020年度に予定していた研究とりまとめのための海外出張が、感染症の世界的拡大のために実現できなかったため、次年度使用額が生じることになった。2021年度には海外出張ができない場合でも、別の形で調査を実施して研究のとりまとめを行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Development and strategic competition in Asia: toward polarization?2021

    • 著者名/発表者名
      Ken Masujima
    • 雑誌名

      International Relations of the Asia-Pacific

      巻: 21 ページ: 91-120

    • DOI

      10.1093/irap/lcaa016

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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