研究課題/領域番号 |
18014013
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小川 修 京都大学, 医学研究科, 教授 (90260611)
|
研究分担者 |
乾 賢一 京都大学, 医学研究科, 教授 (70034030)
福島 雅典 京都大学, 医学研究科, 教授 (80107820)
賀本 敏行 京都大学, 医学研究科, 准教授 (00281098)
西山 博之 京都大学, 医学研究科, 講師 (20324642)
中村 英二郎 京都大学, 医学研究科, 講師 (90293878)
|
キーワード | 賢細胞癌 / 膀胱癌 / 前立腺癌 / 臨床情報 / 治療アウトカム / 腫瘍マーカー / 病期診断 / 治療効果予測 |
研究概要 |
1)膀胱がん:多発性膀胱癌の臨床検体を用いたComparative Genomic Hybridization(CGH)アレイにより、異時性膀胱癌の染色体変異が蓄積していくことを証明した(BJC 2007)。組織マイクロアレイ及び細胞株上清の比較プロテオミックスから選別した数種のマーカー候補に関して、臨床アウトカムデータの比較検討を行い、p21 activated kinaseが表在性膀胱癌の再発予測に役立つこと(J Urol.2007)、CXCL1が病期並びに膀胱癌浸潤予測マーカーとして有用であることを示した。また、CDDP耐性機序の解析も行い、CDDP感受性におけるgalectin7発現の意義(Cancer Res.2007)やtriptrideとの相乗効果を示した。さらに、多剤併用化学療法の治療アウトカムと組織遺伝子発現プロファイルに基づき化学療法感受性マーカーを抽出し検討中である。 2)腎細胞がん:遠隔病理診断システムとリンクさせた先進的アウトカム研究を腎臓がん1000例を目標に立案し、多施設共同研究としてスタートさせ現在進行中である。また、転移性腎細胞癌のインターフェロン感受性がSTAT3遺伝子多型と相関することをCase-control研究で証明し(J Clin Oncol 2007)、これを検証するための全国規模の前向き研究(研究名RCC-SELECT)が進行中である。 3)前立腺癌:前立腺摘標本より組織マイクロアレイを作成した。これを用いてリン酸化Aktの高発現が前立腺癌の術後再発率と相関することを示した(BJU Int,2007)。新規樹立したアンドロゲン依存性前立腺癌KUCaPを用いて臨床治療経過を反映する動物モデルを作成し、cDNAマイクロアレイ解析を行い、ホルモン不応性獲得に際し変動する遺伝子を抽出した。
|