研究課題
歴史・文化遺産のディジタルアーカイブ-において異分野の様々なアプローチを総合化してユニフォームな成果を取り出すための方法論を確立するために、文化遺産情報の収集やディジタルアーカイブの具体例を用いてその実証研究を行った。平成19年度の具体的な成果は以下の通りである。国際共同研究「ディジタル・シルクロード」プロジェクトを推進し、地震で破壊されたイランのバム遺跡の3DCG復元をイランのICHTO(イラン文化遺産観光機構)、テヘラン大学、日本の早稲田大学およびフランスのバルセドール・パリ建築大学と共同して取り組み、物理的復元に重要な既作成の3DVRモデルの細部修正をするための研究を行った。引き続き、東洋文庫所蔵のシルクロード関連貴重書のマルチメディア・ディジタルアーカイブを進め、コンテンツの拡大・集積を図っている。さらに、DSR Imaginary MuseumのWEBサイトの機能を充実し、<ミュージアム><ライブラリー><シネマ><パノラマ>に<クロノロジカル・マップ>を追加し、専門領域ごとにグループで議論できる仕組みを作成した。シルクロードにまたがるコンテンツのグローバル共同開発・利用のためのポータルASPICOを用いてモンゴルやウイグル地区のコンテンツのデータベース化を進めた。上記の取り組みを通じて、本研究が触媒となって、異分野間に総合化反応を起こして、新しい価値を生み出しつつある。
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Progress in Informatics 5
ページ: 96-136