研究課題/領域番号 |
18203009
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩下 明裕 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20243876)
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研究分担者 |
宇山 智彦 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (40281852)
金 成浩 琉球大学, 法文学部, 准教授 (60325826)
石井 明 東京大学, 名誉教授 (10012460)
田村 慶子 北九州市立大学, 法学部, 教授 (90197575)
前田 弘毅 大阪大学, 世界言語研究センター, 特任助教 (90374701)
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キーワード | 国境政治 / 北方領土 / ユーラシア / 中口関係 |
研究概要 |
本年度は、昨年度に科研で共催し、代表者ならびに分担者が報告したユーラシア国際関係についてのシンポジウムでの報告をもとに、英語と日本語でそれぞれ成果を刊行した。これは中央アジアに対する日本外交を内外の様々な専門家を糾合して編まれた本邦初の画期的な論文集といえる。この成果を後景に、2007年9月には、8月に生じたロシアのグルジア侵攻を多面的に論ずるべく、東京にて笹川平和財団との共催で、「ロシアと米国の新冷戦? : ユーラシアの今を読む」を開催し、100人を越える聴衆を集め、日本のメディア及び対外政策コミュニティに影響を与えた(報告書は「スラブ研究センター・レポート」第1号としてスラブ研究センターHP上で公開)。ユーラシアの国境政治と秩序形成がどのように日本に影響を与えつつあるかについても、6月に札幌において、日本島嶼学会との共催で、日本の国境についての専門家会議(国境フォーラムII)を開催した。これは前年度に実施した根室市長、与那国町長といった行政のリーダーを交えたフォーラムのアカデミックな続編と位置づけられる。この成功をうけて、10月には小笠原に、根室、与那国、対馬から自治体実務家を招請し、国境フォーラムIIIを開催。その模様は「スラブ研究センター・レポート」第2号として刊行された。これらの成果をまとめて、平成21年度に成果を出版する予定である。年度後半は、代表者を中心に当該研究に関する米国や英国との連携をつめるべく、ニクソン・センターで報告を行い、ダーラム大学を拠点とするInternational Boundary Research Unit(IBRU)の20週年大会に参加するなど、ユーラシアをめぐる国境研究のネットワークを最終年度にむけてさらに拡大した。
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