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2008 年度 実績報告書

日本とアメリカの算数科「授業研究」による授業力向上に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18300266
研究機関山梨大学

研究代表者

中村 享史  山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (70303394)

研究分担者 田端 輝彦  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (80344745)
中野 博之  弘前大学, 教育学部, 准教授 (30400120)
キーワード数学教育 / 授業研究 / 日米比較
研究概要

本研究の目的は日本とアメリカの算数科授業の改善と教師の授業力の向上のための「授業研究」の実際とその効果について明らかにすることである。
20年度は、5月にアメリカのシカゴで行われた授業研究会に研究代表者、研究分担者が参加し、アメリカの算数科授業や協議会についての意見交換をした。具体的には、3年生と6年生の算数の授業を参観し、その後の協議会で授業分析を行う。この会議には、アメリカの研究協力者も参加し、日本とアメリカの授業研究について教材、授業での問いなどの視点から検討し、教師の授業力向上との関連を討議した。オーストラリア、シンガポールの研究者も参加しており、それぞれの国で行われている授業研究についての情報交換を行った。この会議から、授業において教材に視点をおくアメリカの教師と子どもの活動に視点をおく日本の教師との違いやアジア地域でも授業研究の必要性が高くなっていることが分かった。
また、日本の各地で行われた公開授業研究会・校内研究会などに参加し、教師の授業力向上についての資料を収集した。授業参観した学校は、忍野村立忍野小学校、鰍沢町立鰍沢小学校、中央市立田富北小学校、甲府市立千塚小学校、増穂町立増穂小学校、世田谷区立八幡山小学校、品川区立久原小学校、大月市立宮谷小学校、東京学芸大学附属竹早小学校、東京学芸大学附属世田谷小学校、お茶の水大学附属小学校の11校である。これらの学校では、授業力向上のために授業研究会での議論の視点や授業研究の役割について、授業者や研究主任と意見交換を行った。それらのことから、教師の教材解釈力、授業構成力、児童観察力が授業と密接な関係があることが分かった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 比較検討の場における授業のドラマ性2008

    • 著者名/発表者名
      中村享史
    • 雑誌名

      教育研究 1274号

      ページ: 14-17

  • [雑誌論文] 国際的な通用性、内容の系統性の確保2008

    • 著者名/発表者名
      中村享史
    • 雑誌名

      楽しい算数の授業 279号

      ページ: 6-9

  • [雑誌論文] 日本語と英語による算数指導内容・方法に関する表現の比較を通してみる日本の算数教育に関する考察2008

    • 著者名/発表者名
      高橋昭彦
    • 雑誌名

      日本数学教育学会論文集 41巻

      ページ: 507-512

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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