研究課題/領域番号 |
18300306
|
研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
中尾 七重 武蔵大学, 総合研究所, 研究員 (90409368)
|
研究分担者 |
今村 峯雄 国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (10011701)
布谷 知夫 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 上席総括学芸員 (70110038)
伊藤 洋子 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (40327755)
モリス マーティン 千葉大学, 工学部, 助教授 (20282444)
千田 嘉博 奈良大学, 文学部, 助教授 (70226695)
|
キーワード | 放射性炭素 / 年代測定 / 文化財建造物 / ウィグルマッチング / 暦年校正 / 箱木家住宅 / 関家住宅 / 吉原家住宅 |
研究概要 |
2006年度の研究実績として、文化財建造物の年代測定および研究成果発表がある。 年代測定研究について述べる。 年代測定対象として、重要文化財旧高橋家住宅(中尾担当)、国宝大善寺本堂(伊藤担当)、山梨県指定文化財栖雲寺庫裏(モリス担当)を選定した。 重要文化財旧高橋家住宅については、試料採取と年代測定を3次にわたって行った。また、2次測定においてノタ(1年目)部分の測定値が乱れたが、これは柱材表面に染み込んだ煤によって撹乱した値の可能性があるため、確認のために3次採取を行った。 国宝大善寺本堂については、弘安九年銘柱2本より試料採取し、うち1本を2006年度に測定した。 山梨県指定文化財栖雲寺庫裏については、当初の梁、桁、土台、柱各1本計4部材から、試料採取を行った。 研究成果の発表について述べる。 日本文化財科学会(2003.6東京学芸大学)にて、「炭素14ウィグルマッチ法による歴史資料の高精度年代測定」(発表者今村峯雄研究分担者、共同発表者中尾七重他)を発表 日本建築学会2006年度大会(2006.9神奈川大学)にて、「重要文化財関家住宅の樹種調査と放射性炭素年代測定について」を発表した。 第四紀学会年代測定委員会公開シンポジウム(2007.3東京大学)にて、「14Cウィグルマッチングの文化財建造物への応用」を発表した。 国立歴史民俗博物館研究報告137集に、「民家研究における放射性炭素年代測定についてその1研究の意義と概要」を執筆、「その2重文関家住宅・重文箱木家住宅・重文吉原家住宅の事例」を研究分担者今村峯雄・中尾が執筆、掲載(2007.3刊行)。 武蔵大学総合研究所紀要に、「民家研究と年代測定…放射性炭素年代測定の文化財建造物への応用」を執筆・掲載(2007.5刊行予定)。
|