研究課題/領域番号 |
18320041
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
市古 夏生 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (90131515)
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研究分担者 |
菅 聡子 お茶の水女子大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (70224871)
竹内 栄美子 千葉工業大学, 工学部, 教授 (00236415)
谷口 幸代 名古屋市立大学, 人間文化研究科, 助教授 (50326162)
佐藤 至子 椙山女学園大, 人間関係学部, 助教授 (70329639)
藤本 恵 都留分科大学, 文学部, 講師 (00381707)
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キーワード | 版権 / 著作権 / 原稿料 / 印税 / 出版機構 |
研究概要 |
本課題は、近世から昭和の近現代までの報酬、原稿料、印税の変遷を捉え、原稿料及び印税と文筆家の関係を分析し、近世の作者における原稿料の位置づけを行うとともに、近代以降の原稿料の様相と印税制度の定着、作家の経済的自立などについて明らかにしようとするものである。平成18年度は、(1)文献調査とその蒐集、(2)研究会の開催、(3)データベースの作成、の3項目に分けて研究を推進する計画をたてた。 (1)では、京都大学附属図書館、天理大学附属天理図書館、神宮文庫、国会図書館、国文学研究資料館、小樽文学館、日本近代文学館、石川近代文学館、室生犀星記念館、吉川英治記念館、大阪府立国際児童文学館、作新学院などに調査に赴き、近世の書籍目録、馬琴関係図書、伊藤整、室生犀星、吉川英治、野村胡堂、川端康成などの諸作家、その他に児童文学関文献の調査を行い、必要な文献は複写した。 (2)は、中国の出版事情に関する研究会の講師を予定していた郭南燕(ニュージーランド・オタゴ大学・Senior Lecturer)氏と調整が付かず、次年度に送りにした。 (3)は、分担者が、近世関係では馬琴日記・書簡などから、近代関係では福沢諭吉、尾崎紅葉、川端康成、吉川英治、中野重治、室生犀星、吉村昭、山田風太郎などの日記・書簡・随筆と、伊藤整『日本文壇史』(明治30年まで)、児童文学雑誌、出版社史などから、版権、印税・原稿料、発行部数などに関わる記事を採集した。それをアルバイトを使って、(1)和暦、(2)西洋暦、(3)キーワード、(4)事項、(5)出典、(6)原文という共通の形式で原稿化した。以上、採集項目は約600事項となっている。入力した事項を集積しただけで、まだデータベース化はしていない。
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