研究課題/領域番号 |
18320097
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
君塚 仁彦 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (00242230)
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研究分担者 |
王 智新 聖トマス大学, 人間文化共生学部, 教授 (10265035)
又吉 盛清 沖縄大学, 人文学部, 教授 (90389619)
趙 軍 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (30301831)
蘇 林 北海商科大学, 商学部, 准教授 (00364274)
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キーワード | 東アジア / 戦争 / 植民地 / 記憶 / 表象 / 保存 / 博物館 / 戦争遺跡 |
研究概要 |
研究2年目にあたる本年度は、各調査課題・総合的中期構想研究計画に基づき、地域的には、中国東北部・ロシアおよび日本国内における戦争記憶・植民地記憶に関する現地学術調査、および国際シンポジウム等を実施した。2007年8月、中国東北部・延辺朝鮮族自治州・延吉市の国立延辺大学において「侵略と抵抗」をテーマに国際学術シンポジウムを実施し、研究代表者ならびに分担者、および現地研究者が研究報告を実施し、当該テーマに関する学術的意見交換ならびに専門的知識の供与を得ることができた。また初年度に引き続き当該地域における第2回現地学術調査を延辺大学等の協力によって実施した。海外調査では、ロシア・サハリン地域における朝鮮人の戦争体験調査も実施した。同地域については、これまであまり日本側による調査がおこなわれてこなかったが、現地調査においてはサハリン大学の協力を得ながら一定の成果を得ることができた。サハリンにおける現地調査は、次年度以降における当該地域調査の準備段階に相当するものである。 国内における戦争記憶・植民地記憶に関する現地学術調査は、2008年2月および3月にかけて、長崎、沖縄、高知、岡山において実施することができた。長崎では、原爆被害と在日朝鮮人の記憶に関する調査ならびに高島炭鉱における戦争記憶についての調査を実施、沖縄では、沖縄線関連遺跡ならびに現地の戦争平和博物館の調査、ならびに沖縄愛楽園でのハンセン病回復者の戦争記憶についての調査を実施した。高知では草の根の平和博物館に関する調査を、岡山では邑久光明園・長島愛生園におけるハンセン病回復者の戦争記憶について調査を行った。
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