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2008 年度 実績報告書

東アジアにおける戦争・植民地記憶の保存と表象に関する国際的総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 18320097
研究機関東京学芸大学

研究代表者

君塚 仁彦  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00242230)

キーワード東アジア / 戦争 / 植民地 / 記憶 / 表象 / 保存 / 博物館 / 戦争遺跡
研究概要

研究3年目にあたる本年度は、(1)中国東北部・吉林省ならびに北京市および河北省興隆県地における現地学術調査および歴史資料調査、(2)中国・河北大学で行われた国際シンポジウムにおける国際学術交流、(3)韓国・済州島(チェジュド)における戦争記憶・植民地記憶に関する現地学術調査を実施することができた。
中国東北部地域における現地調査は2008年9月に実施され、博物館・史跡整備等を通して戦争・植民地記憶の保存・公開を図るいくつかの典型例を調査した。具体的には吉林省長春市にある「偽満皇宮博物館」「東北倫陥史博物館」など「満洲国」関連の博物館、河北省興隆県地域における抗日戦争遺跡、北京市にある中国人民抗日戦争記念館などである。
また歴史資料(文献)調査では、吉林省襠案館(公文書館)において関東軍関連資料の調査および収集を行った。同時に、吉林省社会科学院および河北省興隆県史編纂室、河北大学における現地研究者との学術研究交流を行った。
韓国・済州島における現地学術調査は2009年3月に実施した。植民地期において重要な戦略拠点として位置づけられた関係上、同島には「アルトゥル飛行場跡地」など旧日本軍関係の戦争遺跡が多数存在するが、それら戦争遺跡の保存・公開状況について詳細な現地調査を実施した。そして「済州抗日記念館」などの植民地記憶を表象する博物館、また解放後に発生した「4・3事件」についても、「国立4・3記念館」「4・3平和公園」の現地調査を通して、その記憶の記録化と表象の特色的な在り方について検討・解明することができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「歴史を逆なでする博物館」としての水俣病歴史考証館2008

    • 著者名/発表者名
      君塚仁彦
    • 雑誌名

      ごんずい(水俣病歴史考証館) 105

      ページ: 22-26

  • [雑誌論文] 教育系大学の人権教育実践における博物館連携の可能性-「プロジェクト学習科目」と国立ハンセン病資料館-2008

    • 著者名/発表者名
      君塚仁彦
    • 雑誌名

      東京学芸大学紀要 総合教育科学系 59

      ページ: 95-106

  • [雑誌論文] 「異文化」とされる側の記憶と表象-在日朝鮮人と博物館運動-2008

    • 著者名/発表者名
      君塚仁彦
    • 雑誌名

      国立歴史民俗博物館研究報告 140

      ページ: 185-200

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本の戦争遺跡保存と東北アジア平和構築の課題2008

    • 著者名/発表者名
      君塚仁彦
    • 学会等名
      東北アジア平和ベルト国際学術会議
    • 発表場所
      ヌリマルAPEC会議場(韓国・釜山市)
    • 年月日
      2008-12-22

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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