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2007 年度 実績報告書

近世後期における地域ネットワークの形成と展開 日田広瀬家を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 18320104
研究機関東京大学

研究代表者

横山 伊徳  東京大学, 史料編纂所, 教授 (90143536)

研究分担者 中野 等  九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (10301350)
箱石 大  東京大学, 史料編纂所, 准教授 (60251477)
杉本 史子  東京大学, 史料編纂所, 准教授 (10187669)
高野 信治  九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (90179466)
吉田 昌彦  九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (10141946)
キーワード広瀬淡窓 / 広瀬旭荘 / 漢学 / 咸宜園 / 日田 / 政治情報
研究概要

2007年度は,2006年度に引き続き,
(1)目録番号10000台の目録データベース化と同30000台の未整理史料の整理と目録化
(2)先賢文庫中の重要書翰(家宝)の撮影
(3)先賢文庫中の政治情報関係史料の撮影と読解
を行った。その結果,
(1)目録化については,データ化を終了した。これにより,2006年度のデータ化分とあわせ,広瀬先賢文庫の目録化終了分の史料については,一部を残し,データ化された。未整理史料の整理については,全体の3分の2を終え,これにより,2008年度に未整理分全体の整理目録化の展望を開くことができた。
(2)広瀬旭荘手柬を中心に,重要書翰をほぼ撮影することができた。これら書翰を翻刻した『広瀬淡窓,旭荘書翰集』は,誤読がまま見られ,そのままでは研究に引用しにくい書翰集であったが,これにより原典による史料批判が可能となった。
(3)広瀬久兵衛,林外などに届く,主として大分府内藩経由の政治情報について,撮影と読解を行った。その結果,大分藩役人の書翰に同封されて送られる風説,という広瀬家の政治情報入手の原型を示す史料がかなりあることがわかった。現在は,『和粛堂叢書』の整理された風説や久兵衛日記と対照することにより,3者の関係性について検討を進めている。
また,夏の調査に際して,先賢文庫をめぐって研究会を開催した。その概要は,
宮崎修多氏「広瀬青邨文庫蔵『遠思楼詩鈔』の書入れについて」
横山伊徳氏「『広瀬淡窓旭荘書翰集』人名索引を作成して」
吉田洋一氏「筑前亀井家と広瀬淡窓」
古賀康士氏「日田銀札関係史料よりみた広瀬家文書における経済情報」
である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「士族反乱」の語り-近代国家と郷土の中の「武士」像2008

    • 著者名/発表者名
      高野 信治
    • 雑誌名

      九州史学 149

      ページ: 36-53

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Japan and Ryukyu in the Bakumatsu Period as seen in Overseas Sources2007

    • 著者名/発表者名
      横山 伊徳
    • 雑誌名

      ACTA ASIATICA 93

      ページ: 41-57

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 幕末田代代官所領主向方廃止と献金システム-政治的主体の観点から2007

    • 著者名/発表者名
      吉田 昌彦
    • 雑誌名

      九州文化史研究所紀要 50

      ページ: 39-61

    • 査読あり
  • [学会発表] 異国船打ち払いの時代「海防」のアウトサイド・ヒストリー2007

    • 著者名/発表者名
      横山 伊徳
    • 学会等名
      九州史学会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2007-10-20
  • [図書] 文録・慶長の役2008

    • 著者名/発表者名
      中野 等
    • 総ページ数
      319
    • 出版者
      吉川弘文館
  • [備考]

    • URL

      http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/personal/yokoyama/kaken/index.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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