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2008 年度 自己評価報告書

長距離相互作用系の非平衡統計力学の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 18340114
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 数理物理・物性基礎
研究機関京都大学

研究代表者

阪上 雅昭  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (70202083)

研究期間 (年度) 2006 – 2009
キーワード長距離相互作用 / 負の比熱 / ポリトロ-プ / 準定常状態 / q-変形パラダイム / 重力多体系 / HMFモデル. Tsallisエントロピ-
研究概要

宇宙あるいは天体での物理現象は,重力が本質的な役割を果たすという点で地上の物理現象と大きく異なっている.球状星団に代表される,互いに重力で相互作用するN個の質点系である重力多体系は,自己重力系の典型である.重力は(1)遠距離力である,(2)すべての物体に対して引力である,という2つの際だった特徴を持ち,Debye 遮蔽がないため本質的に長距離相互作用する系である.
申請者はこれまでの研究で,重力多体系の進化は重力の性質から非平衡になり,それはポリトロ-プ状態とよばれる準定常状態で記述できることを明らかにしてきた.ここでポリトロ-プ状態とは1粒子分布関数が q^-変形を受けた Boltzmann 分布で与えられる状態である.さらにq^-変形を受けた状態で準定常状態を記述しようとするアイデアをq^-変形パラダイムとよぶ.
本研究では重力多体系以外の長距離相互作用系に対してq^-変形パラダイムが有効性を研究し,さらにq^-変形の起源を探ることを目的とする.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 実験室でブラックホ-ルをつくる : 遷音速流を用いたブラックホ-ルの模擬実験2008

    • 著者名/発表者名
      奥住聡, 阪上雅昭
    • 雑誌名

      日本物理学会誌 63(11)

      ページ: 845-851

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Quasinormal ringing of acoustic black holes in Laval nozzles : Numerical simulations2007

    • 著者名/発表者名
      S. Okuzumi, M. Sakagami
    • 雑誌名

      Phys. Rev. D

      ページ: 084927-1, 084027-9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Description of quasi-equilibrium states in N-body self-gravitating systems2006

    • 著者名/発表者名
      A.Taruya, M.Sakagami
    • 雑誌名

      Journal of Physics : Conference Series 31

      ページ: 55-58

    • 査読あり
  • [学会発表] 2次元Hamiltonian Mean Field Modelの準定常状態2008

    • 著者名/発表者名
      阪上雅昭
    • 学会等名
      日本物理学会2008年秋季大会
    • 発表場所
      岩手大学
    • 年月日
      2008-09-23
  • [学会発表] 熱場の量子論2007

    • 著者名/発表者名
      阪上雅昭
    • 学会等名
      自己重力系の非平衡物理,研究会
    • 発表場所
      京都大学基礎物理学研究所
    • 年月日
      2007-09-05

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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