研究課題
今回の研究対象である加齢黄斑編成(AMD)検出を目的として、光コヒーレンストモグラフィー分光装置の光コヒーレンストモグラフィーエンジンの開発を行った。平成18年度の開発では、主に、非侵襲で眼底の変更情報を計測可能な偏光光コヒーレンストモグラフィー、及び、非侵襲で眼底の血管構造の抽出の可能な光コヒーレンスアンギオグラフィーの開発をおこなった。[偏光光コヒーレンストモグラフィー]偏光光コヒーレンストモグラフィーでは、生きた人眼底の3次元偏光情報を7秒で計測できる偏光光コヒーレンストモグラフィー装置を作成した。さらに、本装置を用いて10例以上の加齢黄斑変性症例の検査を行い、「加齢黄斑変性の進行ステージと病変部位における偏光位相差の大きさが相関している」ことを発見した。[光コヒーレンスアンギオグラフィー]光コヒーレンスアンギオグラフィーでは、以下に示す二つの技術の開発を行った。(1)ドップラー光コヒーレンスアンギオグラフィーこの技術は光コヒーレンストモグラフィーの位相情報を解析することによって得られるドップラー信号を用いることで、蛍光色素の注入などの侵襲的な方法を用いずに網膜血管の構造を可視化する技術である。本手法実際に加齢黄斑変性患者の検査に適用されたが、現時点では有用な所見を得られるには至っていない。(2)散乱光コヒーレンスアンギオグラフィーの強度情報を解析することにより脈絡膜血管の構造を非侵襲に可視化する手法である。実際に複数の加齢黄斑変性症例に適用され、色素上剥離下の毛細血管版の可視化に成功した。
すべて 2006
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