研究課題/領域番号 |
18360029
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
安野 嘉晃 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 助教 (10344871)
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研究分担者 |
谷田貝 豊彦 宇都宮大学, オプティクス教育研究センター, 教授 (90087445)
伊藤 雅英 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (30150874)
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キーワード | 分光 / OCT / 加齢黄斑変性 / 眼底 / トモグラフィー |
研究概要 |
中心波長1umの光源を用い、二方式で眼底の三次元断層装置機を計測可能な装置を作成した。ここで言うに方式とはSpectral Domain Optical Coherence Tomography(SD-OCT)とOptical Frequency Domain Imaging(OFDI)のに方式である。この装置の作成により、非破壊・非接触で、加齢黄斑変性極初期におこる脈絡膜の以上の検出が可能になると予想される。 また、今回の断層装置に用いられている波長帯域の中心である1.05umにおいて血液は特徴的な吸収特性を示す。この吸収特性を用いて眼底の異常に伴う局所的な変化を計測するためのアルゴリズムの検討を行った。現状検討し、アルゴリズムの基礎設計を行ったステップは以下の通り。(1)上記の二つの手法によって得られる生の光計測信号(スペクトル干渉信号)から干渉キャリア周波数を除いたスペクトル情報を再構築する。(ここではヒルベルト変換を用いる)。(2)このスペクトルを主成分分析することにより、酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビン、網膜色素それぞれによる吸収を分離する。(3)上記の吸収データから異常性を判別する。 次年度以降、今年の開発結果をもとに、以下の二つの方針で開発を行う予定である。 (1)ベースとなる2種類の断層装置をブラッシュアップし、臨床データの取得を可能とする。 (2)アルゴリズムを実装、実際上の問題を解決し、眼疾患の検出を行う。
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