生体分子を基盤とした新規ナノ触媒の構築とこれを用いた光水素発生反応

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18360386
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 触媒・資源化学プロセス
• 研究機関: 東京工業大学
• 研究代表者: 大倉 一郎 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (90089821)
• 連携研究者: 朝倉 則行 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 講師 (40401559)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2009
• キーワード: 水素生産 / ヒドロゲナーゼ

研究概要

本研究では、光水発生反応に利用可能な電子伝達タンパク質に光増感作用の付与させることを目的とした。ヘムタンパク質シトクロムc_3のヘム1箇所を亜鉛ポルフィリンに変換した高機能シトクロムc_3を創製することができた。また、この電子移動における性質を調べ、光水素発生反応に応用した。その結果、効率の良い水素発生反応が進行した。当初の目的どおり、タンパク質への機能を付与することにより、新規ナノデバイスとして利用することができた。

研究成果

• [雑誌論文] (2009)
  • 著者名/発表者名: Noriyuki. Asakura, Ryohei. Goto, T. Kamachi, I. Okura
  • 雑誌名: Chem. Lett 38 ページ: 1200-1201
  • 査読あり
• [雑誌論文] Journal of the Japan Petroleum Institute (2008)
  • 著者名/発表者名: 田畠健治、大倉一郎
  • 雑誌名: 51 ページ: 255-263
  • 査読あり
• [雑誌論文] (2007)
  • 著者名/発表者名: Shin Iida, Yusuke Kawano, Noriyuki Asakura, Kenji Tabata, Ichiro Okura, Toshiaki Kamachi
  • 雑誌名: Chem. Let. 36 ページ: 184-185
  • 査読あり
• [雑誌論文] (2007)
  • 著者名/発表者名: Shin Iida, Noriyuki Asakura, Kenji Tabata, Ichiro Okura, Toshiaki Kamachi
  • 雑誌名: Porphyrins and Phthalocyanines 11(1) ページ: 66
  • 査読あり
• [雑誌論文] (2007)
  • 著者名/発表者名: Ihara, M., Nakamoto, H., Kamachi, T., Okura, I., Maeda, M.
  • 雑誌名: Photoinduced Photochem Photobiol. 82 ページ: 1677-1686
• [雑誌論文] (2007)
  • 著者名/発表者名: Takashi Saito, Noriyuki Asakura, Toshiaki Kamachi, Ichiro Okura
  • 雑誌名: J. Porphyrins and Phthalocyanines 11(3) ページ: 160-164
  • 査読あり
• [雑誌論文] (2007)
  • 著者名/発表者名: Shin Iida, Noriyuki, Asakura, Kenji Tabata, Ichiro Okura, Toshiaki Kamachi
  • 雑誌名: Chem. Lett 36 ページ: 184-185
  • 査読あり
• [雑誌論文] (2006)
  • 著者名/発表者名: Shin Iida, Noriyuki Asakura, Kenji Tabata, Ichiro Okura, Toshiaki Kamachi
  • 雑誌名: ChemBioChem 7 ページ: 1853-1855
  • 査読あり
• [雑誌論文] (2006)
  • 著者名/発表者名: Noriyuki Asakura, Toshiaki Kamachi, Ichiro Okura
  • 雑誌名: Research on Chemical Intermediates 32 ページ: 341-355
  • 査読あり
• [学会発表] Directional electron transfer of four heme cytochrome c3 investigated by EQCM m easurement (2010)
  • 著者名/発表者名: 朝倉則行、手塚拓身、松本拡、大倉一郎
  • 学会等名: 14th International conferenc e on biological inorganic chemistry
  • 発表場所: 名古屋国際会議場
  • 年月日: 2010-07-26
• [学会発表] ヘムII配向シトクロムc3電極と酵素ヒドロゲナーゼとの電子移動の解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 田木正樹、朝倉則行、手塚拓身、松本拡、大倉一郎
  • 学会等名: 第24回生体機能関連化学シンポジウム
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2009-09-18
• [学会発表] EQ CM法を利用したシトクロムc3の電子受容ヘムと電子供与ヘムの特定 (2008)
  • 著者名/発表者名: 手塚拓身、朝倉則行、松本拡、大倉一郎
  • 学会等名: 第3回バイオ関連化学合同シンポジウム
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2008-09-19
• [学会発表] シトクロムc3の分子内電子移動における方向性の解明 (2007)
  • 著者名/発表者名: 朝倉則行松本拡蒲池利章大倉一郎
  • 学会等名: 第17回金属の関与する生体関連反応シンポジウム
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20070621-20070622
• [学会発表] EQCM法を利用したシトクロムc3とヒドロゲナーゼとの複合体形成反応の解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 松本拡・朝倉則行・蒲池利章・大倉一郎
  • 学会等名: 第87回日本化学会春季年会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20070300
• [学会発表] 光増感作用を付与したシトクロムc3の調製と光水素発生 (2007)
  • 著者名/発表者名: 岡田卓也、朝倉則行、大倉一郎
  • 学会等名: 第37回石油・石油化学討論会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2007-01-25
• [学会発表] EQCM法を利用したCytochrome c3とH ydrogenaseとの複合体形成反応の解析、バイオ関連化学合同シンポジウム (2006)
  • 著者名/発表者名: 松本拡・朝倉則行・蒲池利章・大倉一郎
  • 学会等名: 第9回バイオテクノロジー部会・第9回生命化学研究会合同シンポジウム
  • 年月日: 2006-09-28