本研究の目的は、妊娠による口腔内の変化とそれに影響する要因を把握し、妊娠期に適した口腔のセルフケアの方法を開発し、その効果を口腔内環境の視点から判定することである。そのために、以下に示すことを4年間で行う予定である。 (1) 150名の妊婦を対象に、妊娠初期、中期、末期の3時点で口腔の状態の測定、生活習慣および妊娠経過の調査、ストレスの評価を行う。 (2) 得られたデータの分析結果にもとづいて妊娠期に適したセルフケアの方法を開発する。 (3) 開発した口腔のセルフケアの方法を実際の母親学級などで教育し、その教育効果を口腔内環境の変化から判定する。
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