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2006 年度 実績報告書

食生活による骨粗鬆症予防の新視点ー植物性食品の骨形成促進作用ー

研究課題

研究課題/領域番号 18500639
研究種目

基盤研究(C)

研究機関中村学園大学

研究代表者

津田 博子  中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (30180003)

研究分担者 今井 克己  中村学園大学, 栄養科学部, 助教授 (60203288)
中園 栄里  中村学園大学, 栄養科学部, 助手 (10343732)
キーワード健康と食生活 / 骨粗鬆症 / 植物イソプレノイド
研究概要

イソプレノイドはイソプレン(C_5H_8)を構成単位とする天然有機化合物の総称である。野菜、果物などの植物性食品には、モノテルペンやカロテノイドなど多くのイソプレノイドが含まれている。これまでの我々の研究成果から、果物や野菜などの植物性食品の適切な摂取が骨粗鬆症予防に重要であり、植物モノテルペンが骨形成に有効な植物成分の一つであることが強く示唆された。そこで、これらの知見を確認して実際の食生活指導に応用することを目的として、培養細胞、実験動物を用いた基礎研究、および人を対象とした臨床研究を行った。また、骨芽細胞と脂肪細胞がともに骨髄の間葉系幹細胞に由来していることから、脂肪組織が骨粗鬆症発症に関連することが予想される。そこで、臨床研究では骨強度と内臓脂肪との関連についても検討した。今年度の研究によって得られた成果は、以下のとおりである。
(1)基礎研究
ヒト株化骨芽細胞を用いた検討では、ケールと芽キャベツの交配によって作られた緑色野菜プチヴェールの水抽出分画にモノテルペンと同様にBMP-2、osteoprotegerinなどの骨分化マーカーのmRNA発現増加作用が存在することを見出した。モノテルペンのなかで最も強力な骨分化マーカー発現増加作用を示したgeraniolを、低Ca食投与成長期ラットに4週間摂取させたところ、ビタミンD_3のような骨密度改善作用は認めなかったが、骨梁微細構造の改善に有効であることが分かった。
(2)臨床研究
若年成人女性903名の最大骨量に関連する食習慣としては、朝食欠食習慣が負に関連していたが、骨量に有意に関連する植物性食品は同定できなかった。肥満女性320名を対象に、音響的骨評価値と内臓脂肪・皮下脂肪との関連を検討した結果、閉経前後で関連のしかたが異なることが明らかとなり、その機序について検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 中年女性の骨密度、骨吸収マーカーと身体状況、生活習慣との関連2006

    • 著者名/発表者名
      境美樹
    • 雑誌名

      Osteoporosis Jpn. 14・1

      ページ: 119-128

  • [雑誌論文] Characterization of endoplasmic reticulum-associated degradation of a protein S mutant identified in a family of quantitative protein S deficiency.2006

    • 著者名/発表者名
      Tsuda Hiroko
    • 雑誌名

      Thromb.Res 117・3

      ページ: 323-331

  • [図書] Nブックス・応用栄養学[第3版]2006

    • 著者名/発表者名
      津田博子(分担執筆)
    • 総ページ数
      1-11, 151-172
    • 出版者
      建帛社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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