研究課題
基盤研究(C)
1.基礎研究新規緑色野菜プチヴェールの水抽出分画に、ヒト株化骨芽細胞のBMP-2およびosteoprotegerinのmRNA発現を促進する活性が存在することを見出した。さらに、果物やお茶に含まれる加水分解性タンニン由来ポリフェノールのgallic acidがALP活性を増加させることを見出し、骨分化マーカーmRNA発現への影響を検討している。離乳直後から低Ca食を4週間摂取させた骨形成抑制モデルラットを用いた検討では、植物モノテルペンのgeraniol摂取により、大腿骨遠位端海綿骨の骨梁微細構造の改善、血中PTHおよび骨吸収マーカーCTXの低下を認めた。2.臨床研究女子大学生297名の踵骨音響的骨評価値(OSI)は18歳から21歳まで年齢とともに有意に低下していた。体重、BMI、初経年齢、運動習慣、エネルギー・脂質・炭水化物摂取量は21歳時OSIに関連していたがOSI減少率(△OSI)には関連せず、△BMIは△OSIに関連していたが21歳時のOSIには関連していなかった。朝食欠食習慣のみが△OSI、21歳時OSIの両方に負に関連していた。成人肥満女性179名では、閉経群は順調群に比べてOSIが有意に低く、内臓脂肪面積、総コレステロール、LDLコレステロールが有意に高かった。順調群ではOSIが体重、BMI、皮下脂肪面積、レプチンと正の相関を示したが、閉経群ではいずれの因子もOSIと相関していなかった。一方、閉経群では皮下脂肪面積が総コレステロール、LDLコレステロールに対して抑制的に関連した。今回の研究で、骨粗鬆症予防における植物性食品の有用性が、培養細胞、実験動物を用いた基礎研究で確認され、臨床研究では骨強度低下防止に果たす規則的な食習慣の役割、内臓脂肪蓄積と骨強度との関連など、実際の食生活指導への応用に向けた手がかりを得ることができた。
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